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被成年後見人Yさん

更新日:1月4日

実際に私がお世話になっている家裁はさいたまです(写真はフリー素材)
実際に私がお世話になっている家裁はさいたまです(写真はフリー素材)

成年後見には法定後見と任意後見とがあります。

私はこの年末から法定後見人を務めさせていただくことになりました。

法定後見とは、既に判断能力が低下してしまったため、主に親族や市長が申し立てることで、家庭裁判所がご本人の財産管理や身上保護をサポートする者(後見人)を決める制度です。任意後見は判断能力が低下する前に、本人と受任者が契約して予め備える制度です。任意後見の場合は、判断能力が実際に低下して、任意後見監督人(後見人を監督)が選任されると後見が開始されますが、それまでは契約によって定めた範囲でサポートします。


私は行政書士で構成された公益社団法人コスモス成年後見サポートセンターの会員なので、今回、市長申立のあったご夫婦の法定後見人の候補者となっていました。7月末に申立てがなされましたが、残念ながら夫のKさんはその間、10月に急死され、私は12月に妻Yさんのみの法定後見人に就任しました。Yさんは母と同い年でした。

Yさんはここ数年、脳の疾患から入院されており、Kさんが施設の契約などをされていましたが、Kさん自身がこの春に怪我で入院。その後、Kさんは認知症の診断も受けておりました。子がないお2人のために、アパートの家賃管理等をKさんの唯一の血族である甥がしていました。Yさんは入院代を払いがてら見舞いに来るKさんを楽しみに待っていたようです。医師や施設の方々、甥はYさんの心労を思い、Kさんの死を伝えられないでいます。


その様な状態で、先日、クリスマスイブに、私は初めてYさんにご挨拶させてもらいました。後見人という難しい言葉は使わず、役所の人と紹介されました。記憶はどこまで定かか確認できないようです。発語ができないので、表情から受け入れてくれたのか推察するしかありません。握手を求めると、思ったより力強く握えり返してくれましたが、顔は不安に見えました。私が不安なことを感じたのかもしれません。私はYさんのことを知りません。戸籍は読めても、Yさんが何が好きで、何が嫌いか。何をして欲しいのか。だから、私は不安です。Yさんはそんな私を頼りなく思ったのかもしれません。


とりあえず、後見人の最初の仕事は、財産目録と収支計画をつくること。相続人となったYさんの代わりにKさんの相続手続きを進めることです。家庭裁判所やコスモスに報告書も作らなければなりません。未納のたまっている施設への料金も支払わなければなりません。そのためにはYさんの口座のお金を引き出せるようにしなければなりせん。

今後の費用もまかなえると良いのですが、まずはYさんが使える財産の把握です。


Yさんには愛知県にお姉さんがいます。

区役所からも就任したらYさんの唯一生存しているお姉さんに手紙を書いて欲しいと言われていましたし、手紙には不慣れですが、Yさんのことを知る手掛かりが欲しくて、お姉さんに手紙を書き、Yさんと撮った写真を送りました。お姉さんの写真もいただけるようにお願いしてみました。Yさんの好きな音楽、好きな色、好きなにおい、何かYさんを喜ばせるものが見つかると良いのですが。


さあ、Yさんの後見スタートです。



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