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認知症について学んだこと その2

更新日:2025年8月29日


「認知症が怖い」とブログに書いたことに、関係者の方からお叱りの言葉をいただいたことを、間接的に知りました。お気を悪くされたのであれば、申し訳なかったと思います。

ですが、私はやはり大切な人に忘れられたり、忘れることがあるとすれば怖いのです。


私の義父は軽度認知症です。月に2度、レカネマブの投与を受けています。私と同じ元金融マンで、同じ世界に生きてきたためか若い頃から通じるものを感じていました。たまにしか会いませんが、私と会う時には元気らしく、違和感を感じることはほぼありません。少し口数は減りました。認知症について学びたいと思ったのは義父の何か役に立ちたかったからです。いえ、私が義父に忘れられたくないのです。


今日は、認知症について学んだことの中から、認知症の症状について紹介します。


認知症の症状は大きく2つに分けられます。1つは認知機能障害、もう1つはBPSD※(行動・心理症状)と呼ばれるものです。

※Behavioral and Psychorogical Symptoms of Dementiaの略で、この分野に携わる方はさらっとBPSDと言われますが、私はアルファベットの羅列が苦手で、このブログを書くにもこっそり確認しました。このBPSDは我々の関わり方が大きく関係するので後述します。


(1)認知機能障害

 脳におこっている病気そのものによって起こる症状です。

  ア.記憶障害(もの忘れ):出来事そのものを忘れてしまいます。

   夕食のメニューが思い出せないのではなく、食べたこと自体を忘れてしまいます。

  イ.失見当識:基本的な状況(見当識)が徐々に把握できくなります。

今が何月何日か、時刻はいつか、今どこにいるのか、目の前にいる人は誰か分から

   なくなります。

  ウ.全般性注意障害:複雑なこと、予期せぬことへの対応が苦手になります。

   同時に2つ以上のことを処理したり、目に見えない仕組みを理解するなどが難しく

   なります。

(2)行動・心理症状(BPSD)

  認知症の人のSOSサインとも言われます。本人を取り巻く環境の影響も関わり、私たち

  の対応に工夫の余地があります。

  ア.不安やうつ ▷ 失敗を責めないことが大事です。日課や役割、居場所があるなど

           安心して過ごせる環境づくりが大切です。

  イ.いらいらと興奮 ▷ 今までできたことが上手くできない時の感情を理解します。

  ウ.幻覚・妄想 

   ・アルツハイマー型ではもの盗られ妄想が有名です。もの忘れで不安な一方で、

    「自分はもの忘れなどしない」という意識も働き、「では、誰かが盗ったのか」と

    考えてしまうことがあります。 ▷ 不安になっている本人の気持ちを受け止め

    て、一緒に探すことも一案です。見つかった時は、さりげなく本人に見つけさせる

    と良いです。「やっぱり、あなたが隠してたのね」とならなくて済みます。

   ・レビー小体型では「こどもが3人来ている」などありありとした幻視を伴うことが

    あり、処方薬が効くことが多いようです。

  ヱ.歩き回る・道に迷う

   よく徘徊と言われますが、本人は目的があって出かけているので、あてが無いわけで

   はありません。 ▷ 背景や行動の原因を考えます。周囲の見守りが大切です。


   本人がポジティブな気持ちでいられる環境は、それ自体がBPSDの予防になります。

   認知症でなくても、不安やいらいらを予防するには、ポジティブでいた方が良いです

   よね。

   逆に「さっきも言ったしょ」などと、こちらが感情的に接したことで、生じる症状も

   あるので、暴言・暴力は当然ですが、行動を制限するなども慎みましょう。

   対応に迷った時には地域包括支援センターに相談すると良いです。


認知症は生活する上での障害です。生活するうえで工夫もいると思います。症状とのつきあい方を知ることで、当事者の方も周囲の我々も気持ちよく暮らせるといいですね。








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